今ではミネラルウォーターはあたり前のように見かけるようになりました。
1983年、私が小学2年生~3年生の頃に、ハウス食品から「六甲のおいしい水」、サントリーから「山崎の名水」が発売されました。
当時、日本の水道水は比較的綺麗といわれ、私なども平気で学校でも公園等でも飲んでおりました。現在も飲めますが、水筒持参の学校も多くあるのが現状です。
今は、公園の水はほとんど飲みません。
私が良く行くバリ島は、未だに水道水は飲んではいけません。(体質にもよりますが)
世界では、水道水が飲める国のほうが圧倒的に少ないのです。
せっかく水道水が飲める国に生まれながらも、お金を出して水を購入している日本人を幼い私は不思議に感じておりました。
当時は、お水は業者(飲食店)等が業務用に購買していたのですが、一般に普及したのはその頃からです。
水にお金を支払うこと自体がおかしな時代だったのですが、欧米の流行や、水質問題、水不足問題、1996年のペットボトルの販売の解禁等の時流にも乗り、一気に需要が高まったのです。
2011年3月に起きた東日本大震災の時には、コンビニやスーパーから真っ先に水が無くなりました。
「保管ができるようになった水」というニーズが、過去の水に対する購買意識を変化させ、非常食のように扱われるようになったのでした。
水道が止まっても、ある程度は保管してある水で凌ぐことができる環境に変化してきていたのでした。
同じ水でも使用方法や保管技術の進歩によって、今では当たり前にお金を払ってでも購入する「モノ」に変化したのでした。
不動産も、借りることが常識・買うことが常識・シェアすることが常識・宿泊することが常識と様々な利用方法や形に変化してきております。
そう考えますと、いま身近にあるものが近未来にはヒット商品や新サービスになるのかもしれないのです。