若輩の時に勤めていた会社の諸先輩方が、結婚を機に「お小遣い制度」になり、よく嘆いていた事を記憶しております。それまでは自由気ままに遊んでいたのに、一気に家庭へ引きずり込まれ、羽を取られてしまった鳥の様に見えたものです。
せっかく結婚したのに、「家に帰りたくない」と言って遅くまで職場に残っている人もいました。正直、本当に幸せそうにしている夫婦が私の周りにはあまり居なかったように思います。
そのような諸先輩方や同僚を見ていて勝手にですが、自分が結婚した時には「幸せで楽しい家庭を築いてみせる」と強く思った記憶があります。
私の父親世代は、家庭を顧みない団塊の世代でしたので、家族で仲良く団欒等も無く、旅行も年一回のお墓参りだけでした。
リアルタイムにお手本となる家庭が周りに居なかった為、仕方なく勝手に「自分なりの幸せ家庭像」を作り目指しているわけです。
父親にとって、幸せな家庭を築く為の最も大切なものは「家庭と仕事の両立」なのだと思っております。これさえクリアできていれば、十中八九、幸せな家庭を築けると思っています。
「家庭と仕事の両立」は簡単に思えますが、意外と奥が深く、時間的にも、精神的にもかなりのバランス感覚が求められます。常に家族とコミュニケーションを取り、家庭内では父親として大黒柱でなければなりません。仕事面では、家族が路頭に迷わないように常に成果を出し続けなければなりません。
子ども達の成長に伴い、様々な家庭を見る機会が増えましたが、「父親が楽しそうにしている家庭」は見ていてどこか安定感があります。
そのような家庭の父親は「家庭と仕事の両立」を上手にこなしているのだと思うのです。
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