ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

神の計らい

今から約6年位前に民泊に参入しました。当時はエアビーを知っている人は僅かでしたし、民泊の法整備も無く、世の中的にはグレーな仕事でしたので、人に話をする度に大いに白い目で見られた事を憶えております。ある意味、先駆けでした。

自社購入した一戸建て3件からスタートし、経験値0の状態から実践、検証、改善を繰り返し、ビジネスモデルを作っていきました。最大で7施設170床、年間約1万人以上の宿泊客を受け入れる程に成長しました。

施設の内装工事やセットアップ、帳簿作成や予約管理システムや決済システム、リネンや清掃の効率化、スタッフの退勤システム、付加価値サービス等、競合施設視察の為の宿泊等、あらゆる事を皆で必死に考え、実践していたのでした。

当然、私も第一線で泊まり込みで仕事をしておりました。施設はとことん綺麗に清掃し、毎日リネンの交換もしていたのでした。宿泊客と朝まで飲み明かすことも沢山ありました。

その後、民泊の規制が定められ、旅館業の「簡易宿泊所」の許可が取得できない自社所有の2件の戸建は営業を終了し、他の人に貸し出ししたのですが、借りた方が二人とも合法的に民泊をしたいとのことだったので、了承しました。

昨年末には、最大規模(85床)の施設のオーナー会社が施設を売却し、新しい買主がホテル業を営んでいる関係で自社運営することになり、弊社は運営管理を外れました。現在は施設を高級仕様に変更する為、大規模工事をしているそうです。

かぼちゃの馬車と同時期に購入し、シェアハウスに失敗したオーナーからの依頼で受けた1つの施設は2年超のお付き合い後、紆余曲折の末、金銭面で折り合いがつかず、管理運営を外れました。その施設は他の人が月50万円の定額契約で住み込みで運営しているそうです。

オーナーが遠方への転職の為、使わなくなった自宅の住宅ローン返済資金を捻出する為に請けた戸建も、オーナー様の職が元の鞘に収まり、家族でお戻りになることで、2年弱の運営期間を経て、今年の初めに運営管理を終了しました。

現在は現金購入した自社戸建とシェアハウス問題でS銀行管理下に入った施設(個人投資家オーナー物件)の2つだけとなりました。

この経験したことのない市況の中、私たちの後に継いだ方々は相当厳しい状況だと想像できます。正直お気の毒です。しかし紙一重で何千万円の負債を負っていたかと思うと、他人事ではありません。

幸か不幸か、コロナショックの少し前に、ほとんどの施設の運営管理を外れた事は、2年連続での伊勢神宮参拝=天照大神の計らいだと思うのです。そうであれば今年も伊勢へお礼参りに行かねばなりません。そして、コロナ明けには心機一転新しいことにチャレンジしたいと思うのです。

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