過去のリーマンショックや姉歯事件、東日本大震災等の一大事は、業界別に言えば株式市場や金融市場、保険・不動産・建築業界が大打撃を受けました。
飲食・衣料・サービス業等は「どこ吹く風」のごとく、富裕層の受けた打撃を天罰だと言わんばかりに、平然と大波を越えて生き延びました。
しかし、今回のコロナ禍は逆に、庶民に根付く商売をしている層が大打撃を受けたのです。
過去の一大事において富裕層業界へのダメージは計り知れないものでしたが、元々経済力や企業体力が無かった企業が倒産し業界が淘汰されただけの話で、「本物」の企業は一時的災難を乗り越えた後、以前に増して右肩上がりで成長を続けました。
この度のコロナショックの直撃を受けている宿泊業・旅客運送業・飲食業は、元々人件費がかさみ内部保が少ない業界と言えます。町の小さな居酒屋等は人件費の流出を抑える為に夫婦や身内で営業している店が沢山あるところを見ても明白です。人手は必要なのに、それに見合う給料を外部に支払うことが困難なのです。
今後万が一、コロナ第２波が来てしまえば、店舗を借りて営業しているお店等は軒並み閉店してしまう恐れがあります。大自然の波でも2本目に入ってくる波の方が大きい場合が多々あるものです。
ヒト・モノ・カネが動かなければ経済が壊滅することは自明の理なのですが、コロナにはそれをロックする力があります。これは、我々が感じるウイルス感染の恐怖だけでなく、高度な政治的問題へと発展しているのです。
第２波を防ぐ為にも「マスク・手洗い・うがい・除菌・ソーシャルディスタンス」を緩めずに継続して行こうと思うのです。
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