ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

ウソ・ホント

不動産業を営む上で「何でもできる内装業者」の存在は欠かせません。管理物件が多ければ多いほど、諸問題が多発します。しかし、内装業者を動かすほどでもない軽微な故障はこちらで対応することが多いのです。

先日、賃貸戸建てに住むアメリカ人がトイレのドアノブを壊してしまい、客付け業者より連絡が来ました。

居住者は「ドアノブが古くて、回したら取れてしまった」と言います。

こちらは「いやいや、通常使用で取れてしまう程古くはないですよ」と言います。

賃貸住宅を借りる時に加入する火災・家財保険には、借家人賠償責任保険や個人賠償責任保険が付帯しているケースが多く、借家人の故意過失で壊してしまった場合、保険金で直せる場合が結構あるのですが、その事を知らない借主は修理費用を支払うのが嫌なために、自分の過失を認めないことが多くあるのです。

保険適用の可能性が高いことを伝えると、「実は、トイレ内の子供がドアを開けなかったので力ずくでドアを開けました」と白状したのでした。

過去に、保険会社の代理店である不動産会社が事故について保険金請求すると、頂戴した紹介料の返還を求められるというルールがありましたので、返還を嫌がる不動産会社は故障個所の費用負担を、借主・貸主に押し付けておりました。そんな悪しき習慣があった為に「保険請求ができる事を知らない借主」を大勢生んだのでした。

一度でも、自分で保険請求の手続きを経験すれば、無意味な嘘をつかなくて良い事に気づくはずなのです。

f:id:one_president:20201030124715j:plain

※「ひとり社長の備忘録」毎日更新中! ★いつも当ブログへお越しくださり有難うございます