ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

気を付けよう。不動産投資。

その昔、老舗ワンルームマンション開発業者の子息と一時的に仕事をした時に聞いた話です。

その人の親の会社はバブルの頃にワンルームマンションをバンバン建設して一部屋一部屋を医者や弁護士、公務員や官僚等、いわゆる「属性」の良い人達に売りまくって大成功しました。

相当数の顧客を得た会社が次に出た行動は、顧客の間での資産の組み換えです。2戸3戸買わせるのは当たり前なので、現金化したい顧客が出ればバルク(纏まった戸数)の案件が出てきます。それを、その時景気の良い顧客に買い取らせるのです。未公開物件として扱われるので、買う側も食指が動きます。

凄いのは、ついでに個別に売却した区分ワンルームマンションの「一棟管理」もします。毎月膨大な管理費と修繕積立金が区分所有者より徴収され、修繕積立金は人のお金とは言え、会社にキャッシュがバンバン入ってくる仕組みです。

そして悪いことに、区分所有者の資産である修繕積立金を新しいマンションの建築費用等に充て、運用して行きました。

理事会に報告・承認された何千万円もあるはずの修繕積立金残高は改竄された書類だけのもので、実は管理組合の口座にはお金はありません。( ;∀;)

投資用のワンルームマンションは投資家が買って人に貸し出すため、所有者である投資家はそのマンションに住んでいません。しかも、遠方のマンションを買っていることが多かったので、マンション自体を見ないで購入していたりするのです。

全国に散らばった区分所有者は「建物管理」を管理会社に完全に一任しました。管理会社が元売主なら誰でも安心してしまいます。

やがて、建物が老朽化し大規模修繕しなければならない時期に差し掛かり、さあ大変。貯まっているはずのお金がないのです。それが一棟二棟ではないとのこと。

その事実を知った息子は親の会社を逃げ出し独立します。

明日に続く。( ´艸`)

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