今回のコロナショックで、ウイルスパンデミックによる不動産業界へのダメージは限定的であることを学びました。一方で、不動産業界は金融ショックや震災等にはめっぽう弱い事も過去に経験しました。
不動産は高額取引のため金融機関からの融資で資金を回している会社が多く、銀行がお金を貸し渋るような市況になることが一番危険で嫌なものです。
無いと願いますが、銀行が全ての中古不動産のローン付けをしなくなれば、我々のような中古再生事業者は全滅してしまいます。実際に、大手金融機関は旧耐震の建物のローンを取りやめていたりするのです。
日頃、金融機関から優良融資先として持ち上げられていても、所詮、お金を借りている側の方が立場が弱いし、常に首根っこを掴まれている状況は窮屈なものです。
とは言え、「まさかの事態」が起きてから融資の相談に行ったところで門前払いされてしまうことも知っているので、非常事態に備えて事前にお金を借りておき、別にプールしておく「したたかさ」も大切になってきます。
人の金を回して増やしていく考え方と、自分の金の範疇だけで勝負する考え方、いつの時代も意見が分かれます。前者の方がクレバーで人気があるのですが、私はノロマな亀なので後者のスタイルに惹かれます。
どの道、この商売はお金が必要なのだから、借りたお金だろうが、貯めたお金だろうが気持ちの持ちようだけなのかもしれません。
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