ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

現ナマ

不動産の仕事をしていると大きなお金に接する機会が多くあります。普通の生活を送っているだけなら10万円ですら右から左にヒョイヒョイするようなことはないのですが、不動産業はその10倍、下手すれば100倍のお金が手元で動いて行きます。

この目で見たことのある現金の最高額は1億2千万円位。バックに入れて運んだことのある最高額は5千900万円。どちらもお勤め人だった頃に経験しました。

その頃は2.3千万円の現金に触れることなど日常茶飯事でした。そのような非日常の中で生きていると、段々と「お金」が「モノ」のように思えてきます。

数十万円のお金を見せられると欲しいなーと思えますが、数千万円のお金は「モノ」に見えてしまうという不思議な心理は早いうちから経験しておいたほうが良いのかもしれません。

十字に巻かれた1千万円のブロックをしみじみと観察したことがありますが、たったこれだけのモノを貯金できない自分が情けなくなり、こんなモノが欲しいと思っていた自分がバカバカしく思えたのを憶えています。

それからというもの、1億円程度のお金に接しても動揺することもなく、何とも思わなくなったのでした。( ´艸`)

不動産仲介業の業務では、最後の引き渡しの日に報酬を頂戴します。その間、何か月と無報酬で動き、最後の最後に何十万円、何百万円の報酬を受け取るのです。

当然、仕事やクライアントやお金に感謝する気持ちは忘れませんが、受領したお金はモノでしかなく、口座に入れて終わり。嬉しいとかの感情はありません。

そんなドライな感情を持つことができたからこそ、この業界で生き残れているのかもしれません。( ´艸`)

「ひとり社長の備忘録」毎日更新中! ★いつも当ブログへお越しくださり有難うごいます★