ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

かぼちゃの馬車とスルガスキーム①

今から4.5年前に「かぼちゃの馬車」という女性専用シェアハウスをめぐる壮大な詐欺事件がおきました。当時、不動産業界ではシェアハウスのサブリース会社が何やら怪しい動きをしていると噂があったのですが、簡易宿泊事業の走り出しの頃と重なり、忙しくて気にも留めていませんでした。

それから1年後、超高値でつかまされたシェアハウスのオーナーからどうにも首が回らない状況で助けて欲しいと数件の相談が入りました。

どれも査定してみると土地建物併せて5,7千万円程度の価値しかないシェアハウスを1億数千万円で購入していたのでした。月々、ローンの支払いは60万~70万円。月に80万円の家賃保証をしていたサブリース会社が倒産し、ローンの支払いが不可能になっていました。ふたを開けてみればシェアハウスの稼働は1/3にも満たなく、賃料収入は月額MAX20万円程度でした。

かぼちゃの馬車シェアハウスだけで被害者700人、被害総額1000億円です。相談に来たオーナーはまた違うシェアハウスでしたので、それら見えない被害者を含めると相当な被害額を出した大事件だったのです。

融資したのはスルガ銀行横浜東口支店。かぼちゃの馬車の融資の99%がその支店からのものでした。

土地建物を異常な高値で担保評価し、お客の通帳を改竄して手持ち資金があるようにみせかけ融資を実行。詐欺にあったほとんどが高所得サラリーマンという、ターゲットを絞った決め打ちのようなスキームだったのです。これが俗にいう「スルガスキーム」です。

つづく。

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