ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

日向神話④ 完

第十一景

ウミサチヒコが何でもいうことを聞くようになったので、ヤマサチヒコは安心してトヨタマヒメのための部屋造りを始めました。ところが、全部完成しないうちにトヨタマヒメがやってきて「もう生まれそうだ。」といいました。そして「私が赤ちゃんを産む時に、絶対に見たりしないでください。」と頼んで、部屋の中に入って行きました。ヤマサチヒコは、初めは約束通り外で待っていたのですが、だんだん我慢ができなくなって、とうとう部屋の中を覗いてしまいました。すると、なんとそこには赤ちゃんを産んでいる大きな鰐(ふか)がいたのです。

ヤマサチヒコに本当の姿を見られたトヨタマヒメはとても悲しんで、産まれたばかりの赤ちゃんを残して海の世界に帰っていってしまいました。ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコトと名付けられた赤ちゃんは、トヨタマヒメの妹のタマヨリヒメが育てることになりました。

大きくなったヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコトは自分を育ててくれたタマヨリヒメと結婚しました。そして二人には、ヒコイツセノミコト・イナヒノミコト・ミケイリノノミコト・カムヤマトイワレビコという四人の子供ができました。

第十二景

ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコトとタマヨリヒメの四人の子供たちはやがて大人になりました。ある日、カムヤマトイワレビコは兄弟と話していました。「私たちの先祖は、この日本をより良い国にするためにこの地上に降りて来て頑張ってきた。しかし、この日本には私たちの知らない場所がまだある。塩土老翁は「東の方角がよい」という。みんなで力を合わせて東の方に行って、この日本全体の中心となるような場所を作り上げよう。」

そうして四人は、海を渡ったり山を越えたりしながら、何年もかかって東の方角を目指しました。長い長い旅の途中では、戦いをしなければならないときもあり、目指していた場所にたどり着いたときにはカムヤマトイワレビコただひとりになっていました。

ようやく目指していた場所にたどりついたカムヤマトイワレビコは、そこでも最後の戦いをしなければなりませんでした。しかし、もう自分を守って一緒に戦ってくれる兄弟はいません。「もう勝てない。」と思ったとき、急に空が真っ暗になり、ピカピカに光る金色のトビが飛んできてカムヤマトイワレビコの弓の先にとまりました。この金色のトビがあんまりにも光るので、敵はまぶしくて目を開けることができず戦うことができなくなりました。

こうして最後の戦いに勝ったカムヤマトイワレビコは奈良という場所を日本の中心とし、そこで日本で初めての天皇(神武天皇・ジンムテンノウ)となり、より良い日本国のために働きました。おしまい。( ´艸`)

天孫降臨から初代天皇誕生までの神話です。途中、浦島太郎や鶴の恩返し的要素のあるシーンが描かれているところも面白いですね。( ´艸`)

天皇家にまつわる記事を転記します。以下、他HP抜粋転記。

天皇家は初代の神武天皇が紀元前660年に即位されてから令和の今上陛下で126代目。古事記日本書紀記紀)などによれば2600年以上の歴史があるとされています。紀元前660年という年代自体は学問的には肯定できるものではありませんが、実在が確かな天皇から数えても世界最古、最長の王朝といえます。6世紀前半に実在し、血筋としても連続性があることは確かとされる第26代継体天皇から数えても、既に100代、1500年以上の歴史があるためです。

・世界最古の王朝

・世界最長の王朝

・世界最大級のお墓の主

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