ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

日向神話②

第三景

火の中から生まれてきた三人の子供のうち、お兄さん(ホノスソリノミコト)は海で釣りをするのが上手だったのでウミサチヒコと呼ばれ、弟(ヒコホホデミノミコト)は山で狩をするのが上手だったのでヤマサチヒコと呼ばれました。

ある日二人は「取りかえっこしてみよう。」と話して、ウミサチヒコは山に狩に行き、ヤマサチヒコは海に釣りに行きました。しかし、二人とも何も捕まえられませんでした。それに、ヤマサチヒコはお兄さんから借りた釣針を海でなくしてしまって困っていました。

ヤマサチヒコは自分の刀を壊して沢山の釣針を造って「これでゆるしてください。」と一生懸命謝りましたが、お兄さんは「なくなったあの釣針じゃないとだめだ。」と許してくれません。

第四景

どんなに探しても釣針を見つけられないヤマサチヒコが困っていると、おじいさん(シオツチノオジ)がやってきて「どうしてそんなに困っているのですか。」と聞いてきました。ヤマサチヒコがわけを話すと、あっという間に船を造り、「この船で海の世界に行きなさい。」といいました。ヤマサチヒコはおじいさんの言う通り、その船に乗って海の底深くに潜っていきました。

第五景

さて、海の世界に行ったヤマサチヒコは、海神の宮という家の前にある大きな木の上に登っていました。そこは海の世界を守っている神様(ワタツミ・トヨタマヒコ)の家でした。すると、そこに井戸の水を汲もうとしたトヨタマヒメがやってきました。木の上に人がいるのを見てびっくりしたトヨタマヒメは急いで家に帰って「井戸の水をくみに行ったら、そばの木の上に男の人がいました。その人はとても立派なお顔をしていて、きっととても偉い人だと思います。」と両親に話しました。海の神様が「あなたはどなたですか。」と聞いたので、ヤマサチヒコは「私は天から降りてきた神の子供です。」と答えました。

続く。( ´艸`)

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