ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

登竜門

何十年も不動産業に従事していると、行く街行く街に、自分が手掛けた物件が増えてきます。それらの物件を見る度に、取引の詳細や物件ストーリーを思い出すのです。まるで、日本中に記憶を呼び起こすスイッチが置かれているようなそんな気さえしてきます。

不動産の買取再販業界では「業者周り」という、誰もが通る登竜門的な仕事があります。町中にある不動産会社へノンアポで訪問して顔を憶えてもらい、人脈を作り、ゆくゆくは買取り案件を頂けるようになるまでの関係を築き上げるのです。雨が降っていようが、風で傘が折れようが、来る日も来る日も何百件とアポなし訪問を続けるのです。( ´艸`)

大手の不動産会社は案件の数もそれなりに持っていて、有望な取引先になりうるのですが、いざ訪問してみると、入り口のインターフォンで用事を聞かれ、ノンアポだとわかると下っ端の営業マン若しくはお茶出しのお姉さんが宛がわれて、案件を持っている本丸クラスに中々たどり着けません。

街の不動産会社の場合はオフィスの奥に本丸が座っている事が多く、本丸を目で捕えてはいるものの、カウンター席越しにノンアポを伝えた時点で、またもや下っ端か事務のおばさんに面倒くさそうにあしらわれてしまうのです。

本丸の名刺を持ち帰ることが至上命令ですが、実際に本丸の名刺は簡単には手に入らないのです。この精神的に病んでくる作業を乗り越える為には、街でのナンパのごとく、百人声をかけて1人アタリがあればラッキーのような思考で立ち向かうのがコツなのです。

私の場合は、「私と付き合っていれば、この先、好い事があったかもしれないのに、勿体ないな」と意味の分からない解釈をして乗り切ったものです。

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