ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

企業戦士と高度人材

私はサラリーマンという言葉はあまり使いません。どこか蔑んだ目で見るように聞こえるからです。

私がサラリーマンを「企業戦士」と呼ぶようになったのは、私自身がサラリーマンを終えて起業した時からです。社会はなぜか起業や独立をすると、社長社長と持てはやします。独立が人生の全てではないのにです。起業して「社長」になった私は、感謝の敬意を込めてそう呼ぶようにしました。

企業戦士は会社の中で、日々様々な戦いに迫られます。その一番の大会が「出世争い」に間違いありません。

当時の私も、その環境におりましたが、最終的に独立を目指していた事と、性格的に「自分の敵は自分」の私は、さほど影響は受けませんでした。

「部下の手柄は上司の手柄」、「部下の失敗は部下の失敗」、このような上司の下に就いてしまった時には、まさに暗雲低迷です。

他にも、派閥や派閥抗争、部門間抗争、足の引っ張り合い、トラップの掛け合い、幸災楽渦人間等、枚挙に暇がないのです。

シンプルを好む私には不向きな環境でした。しかし、沢山の人から受ける影響は計り知れないものです。あの経験が無ければ今の私は存在しないとはっきりと言えるのです。

最近は戦士ならぬ「高度人材」という呼び名もあります。今の時代を反映するような言葉です。一見、専門的でかつエージェント的なワードで新しく聞こえも良いです。

しかし、新しい言葉には政治的な裏の顔が存在していることが多いのです。「高度人材」というワードは、これからの社会は「低度人材は不要な世の中にするぞ」と言わんばかりなのかもしれないのです。