「備えあれば憂いなし」とは、普段から十分な準備をしておけば、いざという時に何も心配がないということです。しかし準備もできることと出来ないことがあるわけです。
コロナショックで飲食店や宿泊業が軒並み打撃を受けておりますが、そもそもコロナショック等は誰もが予想困難な出来事なので、準備のしようがありません。
では、コロナショックが起きることを事前に知り得たのならどうでしょう。飲食店を例にしますが、いち早くテイクアウト専門に切り替えることで乗り切れるものでしょうか。それだけでは、ちょっと厳しそうに思えます。事前に大きな事業資金を借入しておけば良いでしょうか。これも状況が長引けば、借入資金も底をついてしまいそうです。
大きな波には小さなテクニックだけでは対抗しきれません。
「突然収入が途絶えても生き延びられる環境」を整備しておくくらいしか方法は無さそうです。
防衛策としては、企業でも家庭でも普段から損益分岐点を低くしておくことや、無駄な定額支出を作らないこと、耐えうるキャッシュを持つことだと思います。
自宅の一角や、返済の無い保有物件等でお店を経営している方々はダメージも少ないことでしょう。一時期お店を締めて、外にアルバイトにでもいけば多少の収入も入り、なんとかやり過ごせるかもしれません。
毎月多くの支払いでギリギリの生活をしている人は、収入源を失った途端に窮地に立たされます。
日頃から広い範囲で有事に備えておくことが大切だということを特に最近実感させられるのです。
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