昨日、無事に不動産売買の決済(引渡し)を終えました。
コロナ禍の影響で決済が1ヶ月伸びておりましたが、買主の法人が堅実な企業であった為、中間金も入れて頂き、決済日の集合時間前に残金を振り込んで頂けた為、30分かからない程度の時間で解散できました。
売主サイドの仲介としては買主がマトモでない場合、取引を終えるまで大変苦労します。何としても売主様に危害を及ぼすようなことは避けなければなりません。
過去には、決済を2度延期された挙句、3度目の決済を不履行された事や、契約日当日その場で話が流れたこと等、本来あり得ない事が起きるのがこの業界でもあります。
そのような場合、取引に出演するキャストの中の誰かが、嘘や、ごまかし、または強引に話を進めているケースが多いのです。
取引の初期の段階で、「ん?」と、何か変だなと感じる場合、往々にしてスムーズに行きません。これは場数を経験することで得られる「勘」なのです。
不動産取引の神様が危険シグナルを送っている事に気が付かなければ本当のプロではありません。
不動産業は「楽して儲けてる」と思われがちですが、作業は地味ですし、第六感までフル稼働しなければ、取引は上手く行かないのです。
全てのキャストを掌に集めてバランスを取り、起こりうる最悪のケースを事前に先回りし摘み取り、「こんなに簡単で、何か難しい仕事をしていたの?」と思って頂いて初めて「完璧」なのです。と、自画自賛しながら地味な取引完了報告書を作成するのです。
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