会社を大きくしたいという願望は誰にでもあるのではないでしょうか。
かく言う私も同様で、社員10人、20人、100人、さらには上場などという夢を見ていた頃もあったわけです。
まわりの先輩や後輩、知合い等もたくさんの方が独立開業し、日々頑張っておられます。
一般的な企業経営とは、人を雇用し、オフィスを借り、光熱費や社会保険料・厚生年金や経費等を支払いながら、毎月の固定費を超える利益を上げ、それに見合う売上目標を掲げ達成する。まさにONE TEAMで戦うわけです。経営者はその先頭に立ち指揮を奮い続けるのです。
初めは自転車をひとりでこいでおりますが、そのうち軽自動車になり、普通車になり、大型車になり、車の数も増えていきます。当然たくさん人は乗れますがその分経費もかかります。
一度、走り始めると途中で止まることが難しいのです。
経営者の理想はスタッフに会社を任せて悠々自適に・・・なのですが、なかなかどうしてそこに至るのは至難の業なのです。
いつの頃からか、そういった仕組みに違和感を感じておりました。
人が増えると会議や決済の業務が増え、人件費、残業代、販促費、光熱費等がこれまたジワリと増え、在庫に伴う借入額の連帯保証など、身軽さがなくなっていきます。追い打ちをかけるように人間関係の縺れ、派閥争い、スタッフの不正等が起きてきます。
それらを俯瞰して見聞きしていると、私が理想とする生きているということを実感できる時間が余りにも足りないのです。
あれこれ考えてみたところ、私にはひとの上に立ち指揮することよりも、ひとりで(ブレーンは必要ですが)一生現役プレーヤーのほうが性に合っていると思ったのです。
そうであれば、どうしよう?
私が私として輝けるポジションはあるのでしょうか?
そんな理由から、ひとり社長を実践中なのであります。