遥か昔の人々は、必要なモノを必要な時に手にすることが困難でした。
人々は山や海で果物や肉や魚を、得意な分野で獲って生活してました。肉ばかり、魚ばかりでは流石に飽きますので、自分が持っているものと相手の持っているものを「物々交換」するようになりますが、ナマモノはすぐに駄目になるので、腐る前に長期保存ができて皆が欲しがりそうな貝、布、塩、砂金などに交換しておく「物品交換」という知恵がつきました。
そのうちに価値があればモノでも良いのではないかということで、金、銀、銅や刀や剣などが対象になり、小さくて持ち運びの便利な金貨などに形を変えていったということです。
ここまでがスタンダードなお金のルーツ話です。(もっと先もありますが・・・)
話は変わり逆説では、現ミクロネシアのヤップ島には世界でもっとも大きな石貨(フェイ)がありました。
ギネス記録でもあるフェイは大きいもので重さ2.3tくらいあったそうです。
取引の際に、その石貨(フェイ)の所有権を得たとしても、重たくて家には持ち帰ることもできません。(盗まれることもないのですが・・)
その石貨(フェイ)の持ち主であるということを皆が認めていれば、「たとえそのフェイを見たことが無くても」持ち主はお金持ちであると認められるシステムです。
それは現代のブロックチェーンの原型のような考え方で、仮想通貨(暗号資産)の取引と共通するシステムです。(銀行の残高数字も似てます)
そもそも、信用されていれば持ち運ぶ必要すらないという考え方です。
近い未来の決済方法は「ほぼキャッシュレス」になると予想されます。
そうであれば当時のヤップ島民は、お金に関して最先端の知識民族であったと思うのです。