ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

17年前の夏

当社も盆休みに入り、静かな日々が続いております。不動産売買業界は休みの会社が多いのですが、賃貸業界は休みも無く動き続けているようです。

思えば、約17年前に、不動産の賃貸(客付け専門)会社へ就職したのが不動産業界への第一歩でした。右も左も分からずに、営業の「え」の字も知らない状態で飛び込んだ事で、随分と大変な目にあったのですが、当時の数ある苦労話も、今となっては懐かしく思えます。

当時の賃貸専門の客付け会社は「詐欺まがいの営業」が横行しておりましたが、「郷に入れば郷に従え」と自分に言い聞かせ、詐欺まがい営業の完コピに専念したのでした。

おとり物件で集客し、物件の紹介前にお客様のデータ取りを行い、おとり物件の「消し作業」を行い、手数料が多く貰える物件に当てはめて行くのです。

メール問い合わせも含めると1日5~10件の新規客の接客を行い、毎日何件も物件の内見に同行し、合間を縫って契約書類の作成や捺印業務、報告書の作成、集計業務、新規物件の物上げ、広告承諾及びネットや雑誌の広告作成などなど、毎日帰宅は午前様が当たり前、死に物狂いで働いておりました。

当時の今頃、お盆の帰省に合せるように、青森大間で親戚の結婚式が執り行われ、そこに私も参加しておりましたが、会社からは式の最中でもお構いなしに電話がかかってきてましたので、結婚式の記憶より仕事の記憶の方が残っているほどです。

ほぼ完全歩合に近い給料形態で、「月給8万円」の時もあれば「月給150万円」の時もありと超不安定で、売上げの低い月は「休みづらく給料も少なく」売上げの高い月は「忙しいので休めず、給料は高く」という感じで、結局「休めない環境」だったのです。

入社当初から「賃貸客付けの仕事は2年間」と決めていたので、どんなに過酷な環境でも頑張れたのだと思います。

当時の自分に「今ボクが涼しいオフィスで、コーヒー飲み飲み、ブログカチカチできるのも君の頑張りのお陰だよ」と夏のボーナス100万円位あげたい気持ちなのです。

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