ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

理想と現実

今の日本は少子高齢化問題を抱えていますが、なぜか政府はその問題を後回しにしております。戦後爆発的に人口が増えた時の今の高齢者が一通り他界すれば、いびつになった年齢人口ピラミッドが自然と元に戻ると考えているのかもしれません。

人口が減っているというのに、不動産業界はワンルームマンションやアパートを乱築します。綺麗好きな日本人は古い住宅を長く使うより新築に住み替えることを選択する傾向があるので、業者によるスクラップアンドビルドが横行するのでしょう。

古くなった住宅やアパートの再利用について昔から議論されてきましたが、未だ決定的な方策は生み出されておらず、結局は取り壊されて新築されます。

都心の小さな土地で高利回りを実現する為には、最大限建物を上に伸ばすしかありません。街から空が消えて行くのは、そういった利己的な理由があってのことで、偶然では無く必然なのです。

もちろん綺麗ごとだけでは生きていけませんが、環境的にも推奨できないスクラップアンドビルドを脱却するために、乱築された建物の斬新な再利用方法を考え出し、それをきちんと世の中に定着させることはできないものかと考えているのです。

行政の決まり事やオーナーの懐事情、利用者側のニーズ、全てをクリアして世の中に定着できる仕組み。そんな事をぼーっと考えていられるのも不動産屋の良いところなのであります。

「ひとり社長の備忘録」毎日更新中! ★いつも当ブログへお越しくださり有難うございます★