自社の経営状況を把握する為に「月次・年次収支計算書」というモノを作成しました。
決算書は科目別に数字が纏まってしまうので、一目で詳細までは把握できません。
「広告費」ひとつとってみても、それぞれ内容が違いますし、要否の判断を下すうえで細部まで把握していなければなりません。
毎月の売上に対して支出が上回り続ければ、いつかは必ず破綻します。売上げを上げることは優先されますが、攻守のバランスが良いほうが強いチームであるのと同じで、守備もおざなりにできません。
強力な攻撃力(売上げ力)があると、そのぶん収入も多くなるため「いいでしょそのくらい」という考え方になりがちです。
わが社は強力な攻撃力を持ち合わせない為、当初からディフェンシブな経営方針です。
ディフェンシブといっても後ろ向きなものではなく「堅守速攻型」を意識していて、サッカーイタリア代表のカテナチオから文字り「カテナチオ経営」と勝手に呼んでいます。「いかに失点を避けながら、効率良く点を取るか」という考え方にもとづき、実践していくのです。
一点集中でパフォーマンスを発揮する「カテナチオ経営」はとても地味な手段ですが、今の自分には最適解です。バタバタと走り回って点を取る戦術は体力のある30代まで。長く現役生活を送る為には歳相応の順応力が求められます。
その為にも、小さなことも見逃さずに検証を繰り返し、無駄を排除し、ここぞというタイミングで大胆に攻めることができる態勢でありたいのです。
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