ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

ノックアウト

都内の土地付き建物の価格査定書を作成しました。最新の査定ソフトを活用するのですが、そのソフトの査定方式が取引事例比較法の要素が強く、近隣に類似事例が無いなどの場合は非常に困ります。( ;∀;)

区分所有マンションや建売住宅などの査定は比較的ラクですが、比較対象の少ない古い土地付き建物は個性的な物件が多い為、その部分の加点減点の判断が非常に難解なのです。

人間の心理としては自己が所有する不動産は1円でも高く売却したいという強い思いがあります。査定の中でマイナスポイントの話が出ると、売主は「値段を下げようとしているな」と腕を組み、右から左へ聞き流し始めます。( ´艸`)。因みに、わが社ははっきり物言いしてしまうのですが、幸いなことに案件が逃げて行ったことはありません。感謝。

仲介専門会社は「案件」が無ければ商売になりませんから、査定時に売主の機嫌を損なうようなプレゼンはしません。マイナス評価は隠し、高値で売れますとだけ言い続け、後は物件と売主を褒めまくるのです。気持ちが良くなった売主はこの担当者なら大丈夫だろうと売却を依頼します。( ´艸`)

そしてチャレンジ価格(売主希望価格)で3か月程度、野ざらし&放置されます。日が経つにつれ、売主は高値売却への夢が醒め、少しづつ弱気になってきます。

そこで突然ガツンと指値(値引き)の入った購入申込書が届きます。( ´艸`)

感じの良い担当者から「この機を逃すと長期戦に突入する可能性がありますよ」の一言をくらい、ノックアウト。( ´艸`)

こんなことは日常茶飯事なのであります( ´艸`)

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