ひとり社長の備忘録

小さな会社経営・自由に暮らすひとり社長のブログ

負動産

わが社は、一般人が見向きもしないような「おんぼろ不動産」を買うことが多くあります。不動産の買取再販業社の中でも少し特異な方です。

通常の区分マンション等、物件に担保力があり金融機関の融資が付きやすい物件は競争率が高く、薄利多売方式を採る大きな企業の買取価格には適いません。よって、そこで戦おうとすると必然的にハイリスクローリターンのスパイラルに巻き込まれ、わが社のような零細企業は瀕死の重傷を負うことになります。( ´艸`)

逆に、おんぼろ不動産や権利調整が必要な不動産等は、キャッシュアウトするし、時間と手間がかかるので、スピードを求める企業は好んで手を出しません。

そうやって、他で嫌われた不動産の買取情報がわが社へ回って来るのです。( ´艸`)

中には、どうもこうも仕様がないモノもあります。わが社が断念するくらいですから、それは正に「不動産」ならぬ「負動産」です。( ;∀;)

先日、友人から相談がありました。東北に住んでいた親戚が亡くなり相続が発生するのだそうです。話では、山や畑、大きな古家など10個ほどの不動産がありそうです。

負動産は、国や市町村も貰ってくれません。管理にお金や手間がかかるし、個人名義にしておけば永遠に固定資産税を徴収できるからです。

貰ってくれる人が居ればいいのですが、中々難しいのが現実です。

司法書士の先生に教えて頂いたのですが、そういった負動産に関して、所有者が一定額負担をすることで手放せる制度ができるそうです。施行されるまで、もう少し時間がかかるそうですが、かすかな一筋の光明に期待したいところです。

不動産を買う最低限の条件として、その不動産が「最悪、貸せる」ものであること。

これは秘密の話です。( ´∀` )

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