もう20年近く不動産の仕事をしておりますが、この仕事は良くも悪くも波があり、調子の悪い時はどう足掻こうが何をしようがてんでダメなのに、次の途端いきなり絶好調になったりするのです。そして、その絶好調も長続きしません。
「明けない夜はない」の言葉通り、一年通して結果が出ないなどということは、この20年間で1度もありませんでしたが、1ヶ月単位にすると成果が乏しい月も出てきます。
仕事も海の波と同じで、コンスタントに押し寄せる小さな波の合間に大きな波(セット)が来ますので、イザと言う時の為のウォーミングアップは欠かせません。
普段の活動の内容によって、来る波の質も変わります。例えば、不動産買取再販事業での悪いケースは、「数字の合わない案件ばかりが集まり、時間と労力ばかり奪われて良い仕入れができない」といった事態を招くことです。事業主として大勢の社員を動かす場合は、敢えて「それ」を支持しますが、ひとり社長として動く場合は、死活問題になりかねません。負のスパイラルを招かぬように、普段から慎重な言動を心掛けるべきです。
不動産業は生き残ることが難しい業界といわれます。半年や一年で業界から消えていく人も沢山見てきました。どの業界も同じですが、その中で生き残る為には、人と違う思考や行動力が必須条件です。同時に、バランスと協調性も欠かせません。
それら全てを「万全の態勢」にしておくことが仕事上での「ウォーミングアップ」なのであります。
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